上海の塾/上海市

中国上海市<学習塾

上海には,たくさんの塾があります。

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1.上海市の子供人口と進学率

 少子化は上海市でもみられ、一人っ子政策により18歳未満の人口は長期的には減少する傾向。日本との比較で特徴的なことは、年ごとの人口増減が大きいこと。日本より子供の生まれ年を気にする慣習が強い。上海市の教育区分は小学校・中学校・高校・大学とに分かれ、中学校までが義務教育となる点は日本と同じ。各段階での進学率は日本並みで,大学進学率は日本より高い。

2.通塾や教育費

  塾・予備校等への通塾率は上昇している。通塾率の水準は日本と同等。日本との比較で特徴的なことは、小学校6年生の通塾率が高い。上海市のGDPに占める教育費(学校教育の公的支出及び私費負担、塾・予備校等の家計支出の合計)の割合は、ここ数年は2%台前半でほぼ横這い。これは日本の半分以下の水準である。但し、GDPは年率二桁成長を続けているので、教育費も同様のペースで増加している。世帯月収の2%程度を支出している場合が多く、4%未満で過半を占める。家計への負担感は高くはなく、より良い教育を受けられるのならば、お金をもっと支払っても良いと考える保護者が多い。一人っ子となったことで子供への期待が大きくなっており、教育にお金をかける風潮が高まっている。

3.上海市における塾・予備校

 集団指導塾が2/3程度を占めている。日本の大手予備校のように100人以上を一度に授業できる大型施設のある塾・予備校はなく、多くても50~60人規模。個別指導塾という形態は確立されていない。通常の指導人数よりも少数であること(概ね10人未満)を売りにしたクラスが設けている塾・予備校がある程度。日本との違いは,大学との提携、講師が現職の教師である等、学校との結びつきが非常に強い点である。今後は教師の兼職について一定の禁止が政令される等、環境変化が生じる可能性もある。

4.市場性
人口,進学率,通塾率の動向からは、塾・予備校等への参加人数増加は大きくは期待できない。専ら小学校低学年への展開が残っているだけ。一方で、教育費はGDP成長と共に増え続け,対GDPの教育費水準も低く、価格面での市場拡大は十分に期待できる。

 進出可能性のキーとなるのは顧客ニーズを充足するサービスを提供できるかどうかになるが、上海市の既存の塾・予備校等は小規模事業者が多く、学校教育の延長線上でのサービスレベルにしかない。上海市教育委員会が塾・予備校等に関与しており、こうした行政とのネットワーク形成も必要。

 多くの場合、接待は酒席となる。よくある飲食店の共同購入クーポンがドリンクをつけないのは、アップセールスを狙っている場合が多い。