中国企業のM&A/中国上海市

中国上海市<中国企業のM&A

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「中国貿易投資促進団投資協力作業グループ」は09年3月にドイツ、スイス、スペイン、イギリスなど欧州4カ国を訪れた。この「投資団」は、機械電子、紡績アパレル、自動車、化学工業製薬、省エネ、環境保全などの分野について各国企業と協議した。一方、日程にフランスは含まれず中仏関係の微妙さを伺わせた。

投資団には、中国石炭、中国海運、中国水産、蘇州創業投資集団、南京高新、上工申貝集団など20社以上が参加しただけではなく,中国商務部、工業情報部、中国自動車工業協会、国家開発銀行、中国銀行などといった政府関係部門,仲介会社、金融機関の代表者たちが参加した。 重点は自動車、機械電子、紡績アパレル、化学工業製薬、省エネ、環境保全に置かれ、互いの協力体制について意見を交わした。

中国企業は海外企業の合併、買収(M&A)に意欲的である。 しかしある専門家は、「一企業が海外でのM&Aを望むなら明確な戦略を立てるべき。株価をにらんだ単なる底値狙いの買収は成功しない」と指摘している。

現地での通商、財務、法律、環境面の制約を熟知し、現地の世論、政治、文化など、諸問題への取り組みが大切である。
逆もまたしかり。 外資系企業による中国企業買収の成功事例は少ない。
特にネット関連でもアメリカ企業、日本企業を問わず成功した事例はほとんどない。
(リクルートが中国最大手の人材紹介サイト「51Job」へ出資した事例が有名)

代表的な事例を振り返ってみよう。

尚竜グループは5つの人材紹介サイトを買収した。08年にトラフィックが減少した。

Enjapanは英才網に投資して合作を目指したが,すでに停止された。

中華英才網はモンスタードットコムが買収した。営業、トラフィック量共に増加せずZhaopin.comに及ばない。経営陣を交代させ,リストラしたが効果なし。

香港才庫グループは06年10月に網易と共同して人材紹介サイトを設立した。が,1年半後の07年12月には新聞による紹介業務を停止させて、ネット業務からも撤退。

なぜこれほどまでにうまくいかないのか。
海外資本が中国サイトを買収してうまくいかない理由をいくつか挙げてみよう。

・盲目投資。市場規模や成長性のみを見て投資をするが、文化や戦略を理解しようとしない。

・市場調査不足と時期の誤り。中国市場の成熟度に対する無知。

・CEO不足。中国のプロフェッショナル・マネジメント人材の不足、国情を熟知し、外資の信用をえる人材は稀。

・中国の経営者に対する不信感。これに伴う管理コストの上昇、コミュニケーション不足、市場環境の変化への対応の遅れ。やがて中国側で自主的な判断ができなくなり,変化の激しいネット市場で致命傷に。決定権の不足から、中国側は主体性を失う。

・中国ユーザーに対する理解不足。顧客満足度が極めて重要にもかかわらず、外資は中国ユーザーを深く理解できず、外国流を提案する事しかできない。

08年にはオウケイウェイヴが中国最大手ポータルサイト運営の新浪(中国北京市)とQ&Aサイト事業での業務提携を締結し、OKwave・中文産業(東京都品川区)、青山データセンター(東京都港区)の3社で展開する中国語版Q&Aサイト「OKwave China」と連携したQ&Aサイトを新浪に10月1日から提供すると発表した。新浪とOKwaveとの業務提携は、訪日中国人の個人観光ビザ解禁等を背景に日本に関するコンテンツの充実を図りたい新浪と、日本と中国の一般市民レベルでの理解促進を図りたいOKwave、中文産業、青山データセンターの3社の理念とソリューションが一般ユーザ同士が取り交わすQ&Aサービスであるという認識で一致したためとしているが,果たしてうまくいくかどうか。